(C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会
出典:映画.com
2018年12月14日(金) 劇場版「ドラゴンボール超ブロリー」が公開されました!
本作は通常の2D版に加えて、体感型アトラクションシアター4DXでも上映されています。
今回は4DXにて鑑賞してきましたので、さっそく感想&評価を書いていきたいと思います。
※ネタバレを含みますので、まだ観ていない人はご注意ください
ドラゴンボール超ブロリー ストーリーの感想・評価
今回の劇場版で特に気に入った点や、これはちょっと…という点をネタバレ込みで書いていきます。
序盤からの展開が良い!けど過去作との違いがいろいろ気になる
劇場版20作品目となる記念すべき本作のテーマは「サイヤ人」
悟空、ベジータ、そしてブロリーが生まれて間もない頃の話で、それぞれの父親の行動によって3人の運命が大きく変わっていきます。
序盤の舞台は41年前の惑星ベジータですが、原作やこれまでの劇場版とはかなり設定が違うなーと感じました。
今作が新たにストーリーや設定を考えたリブート作品であることは分かっていましたが、予想以上の改変に少し戸惑いました。
過去作では悟空とブロリーが同い年で、隣同士の保育器で育てられていました。ベジータは少し年上で、既に他の惑星を滅ぼしに行っていたはず。
ところが今作ではベジータとブロリーが同い年で、ベジータの特別保育器の傍らでブロリーが育てられていました。
選ばれたエリート戦士だけのための特別保育器にいるブロリーを、ベジータの父・ベジータ王が発見。ブロリーの潜在能力がいずれ息子のベジータをおびやかすのでは…と危惧したベジータ王は、ブロリーを辺境の小惑星バンパへ追放することに。
ブロリーを助けようと、ブロリーの父・パラガスが追いかけます。
この時はパラガスは息子思いのいい父親だと思ったんですけどねー…。
小惑星バンパで驚異的な力で生き延びているブロリーを見つけたパラガスですが、宇宙船が壊れて脱出不可能に。食料確保のため、連れてきた部下のビーツを射殺。
協力的だった部下を殺したり、息子をベジータ王への復讐に使おうとするなど、かなり非道なヤツでした。
5年後、下級戦士のカカロット(悟空)は自宅の保育器の中。
ブロリーと隣同士で育てられたという設定が無くなったため、カカロットに憎しみを持ち続ける設定も無くなってしまいました。
ブロリーの「カカロットォォォ!!」が聞けないのはちょっと残念。
ちなみにこの時点でカカロット3才。赤ちゃんの時に孫悟飯に拾われたという話とも繋がらないですね。
フリーザの全サイヤ人帰還命令に危機感を抱いたバーダックは、丸型ポッドを盗んで息子のカカロットを地球へ飛ばすことに。
バーダックは仲間に慕われ、妻のギネとも仲が良く、子ども思いの理想の父親ですね。
これは『銀河パトロール ジャコ』に収録されている短編漫画のほうの設定です。
鳥山先生が描いた設定はこっちですが、個人的にはもともとアニオリキャラだったバーダックの性格のほうが好きでした。
アニメ「ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜」が見られる動画配信サービスをまとめてみた結果
カカロットに対する言動は正反対ですが。でもこちらのほうがバーダックの偉大さを感じました。
バーダックとフリーザが対峙するシーンは今回も使ってほしかったなぁ。DB本編でも回想で使われていたくらいだし。
サイヤ人たちのフリーザに対する忠誠心もアニメとは異なりました。
アニメでは「サイヤ人を滅ぼす?フリーザ様がそんなことするわけないだろ〜」っとフリーザを信頼しきっているサイヤ人たちでしたが、今回の劇場版ではフリーザ親子を忌み嫌っている様子。
でも好戦的なサイヤ人たちがフリーザに従うほうが不自然な気がしますね。
そしてバーダックの予感が的中し、フリーザは惑星ベジータをサイヤ人もろとも消滅させます。
他の星へ飛ばされたことにより助かったブロリーとカカロット。フリーザの召集命令を無視したことで生き残ったベジータ(&ナッパ&ラディッツ)。別々の道を辿ることとなったカカロット達に今後どのような運命が待ち受けているのか…。
というところで序盤は終了。
過去作との違いに目が行きがちでしたが、物語そのものは面白かったです。
同じ時代に生まれた3人のサイヤ人。(悟空とベジータの出会いは知っての通りですが)辺境の惑星へ飛ばされたブロリーは今後どうなり、どのようにして悟空とベジータと出会うのか…。ストーリーがしっかり組み立てられていて、序盤からワクワク感がありました。
物語は現在の地球へ。フリーザの願いは?
そして現在。力の大会の後の平和な地球では、相変わらず悟空とベジータは修行に明け暮れているようですね。
フリーザはドラゴンボールで願いを叶えるため地球に向かっています。
フリーザの願いといえば「永遠の命」なのかと思いきや、それはもういいのだとか。
地球の地獄でミノムシ状態でお花畑やパレードを見続けさせられたことがよっぽど苦痛だったようで、「永遠の命があっても身動きが取れない状態であっては意味がない」と。
永遠の命がいらなくなったフリーザの願いは「身長を5cm伸ばしたい」というくだらないものでした(^^;
ちなみに同じときにドラゴンボールを集めているブルマの願いは「5才若返りたい」(ブルマは過去にも何回か若返りにドラゴンボールを利用していたっぽい)
二人とも「急に変わったら不自然だから」という理由で少しずつ変化させていくのだそうで…この辺はもうギャグ展開ですね!
第2形態あたりなら背が高いのでは?という部下の問いかけに対し、最終形態で背が高くなりたい!と答えるフリーザ。こんなギャグっぽい話をするなんてフリーザって結構まるくなった?と思うのですが、前にチビと言った部下を殺したそうですしまだまだ迂闊な発言はできません。
弱体化したフリーザ軍に招かれたブロリー
映画を観る前から、今回のブロリーはどのようなかたちで登場するのか気になっていました。
「凶暴化して地球に襲来するのか?悟空とベジータはまさかのフリーザと共闘?」などと予想していたのですが、全然違いましたね。
ブロリーはフリーザ軍に迎え入れられる展開でした。
前回の地球襲来で兵士のほとんどを失いすっかり弱体化してしまったフリーザ軍。
強力な戦闘員を徴兵するため宇宙をまわっていたレモとチライが、小惑星バンパにいるブロリーとパラガスを発見。
当初ドラゴンボール集めだけが目的だったフリーザですが、ブロリーの潜在能力とパラガスの復讐心に目をつけ、悟空たちと戦わせてみることに。
ブロリーの人物像に注目
今回はブロリーの人物像に焦点が当てられていて、非常に魅力的なキャラに描かれています。
過去の劇場版ではブロリー自身も非道でしたからね。奴隷としてこき使われるシャモ星人に「いつかは帰れるといいな…」とか言いながら目の前で惑星シャモを破壊するシーンはなかなか衝撃的でした。
今作ではパラガスに復讐の道具にされているだけであって、ブロリー自身は本当は戦いが好きではないと語っています。潜在パワーを秘めているけど戦いは好きではないところとか、動物と仲良くなるところとか、幼少期の悟飯と似ているなーと思いました。二人は気が合いそう。
電気ショックを与えることでブロリーを制御するパラガス。ブロリーを復讐の道具に利用しているパラガスに怒りを覚えるチライ。でもブロリーは「お父さんを悪く言うのはいけない」って。父親思いというより洗脳に近いですね。過去作ではパラガスを丸型ポッドごと潰してましたが。
今作ではパラガスの死によって超サイヤ人へと覚醒します。
逆にフリーザーはなんだか小物っぽい感じになってしまったのが残念。
自分でパラガスを殺しておいて、「ブロリーさん!大変です!お父さんが殺されてしまいましたよ!」などと小芝居を始めるシーンは完全にキャラ崩壊です(^^;
でも悟空たちが2回フュージョンに失敗している間、1時間近くブロリーと闘ってたんだよね…そう考えるとやっぱり凄いヤツなのか。
ウィスさんは余裕っぽかったし、その気になればブロリーをも瞬殺できたり?
今後も登場しそうなブロリー
超サイヤ人ブロリーの圧倒的な強さに、ゴッドやブルーになっても苦戦を強いられた悟空たちでしたが、フュージョンして超サイヤ人ブルーとなったゴジータによって形勢逆転。
余裕のゴジータにブロリー始末される?と思いきや、チライが「ブロリーを元いた星に帰してあげてほしい」と神龍に頼んだことにより、ギリギリのところでブロリーは小惑星バンパへと飛ばされました。
チライがドラゴンボールを使うことは途中から予想できましたが、願いの内容についてはまたまた予想が外れました(パラガスに関する記憶をなくす?とか考えていました)。
勝手にドラゴンボールを使ったチライ。もちろんフリーザは始末しようとするわけですが、悟空が止めに入ったことでレモと共に無事に逃げ切り、2人はブロリーと暮らすことに。
瞬間移動で食料や住まいを持って来た悟空曰く、ブロリーは「たぶんビルス様より強い」と。
決着のつけ方が良いな、と思いました。続きがありそうな終わり方だったし、また近いうちにアニメ再開だったり、何かしらの形で続編が見られるのではないでしょうか。
4DXで観た感想・評価
「ドラゴンボール超ブロリー」では4DXの演出調整レベル(揺れ、バイブ効果など)が最大値のレベル9に設定されているそうです。
これまで何度か4DXは体験してきましたが、たしかに今回はいつも以上に迫力を感じました!
座席全体の揺れや腰部の振動、突風や光、水しぶきなど4DXの機能を存分に堪能。迫力満点の戦闘シーンを疑似体験できます!
ですが体調が優れない人・乗り物に酔いやすい人は4DXでの鑑賞は避けたほうが無難です。
後半に長い戦闘シーンがあり、その間ほぼずっと座席が揺れ続けます。人によっては気持ち悪くなってしまうかもしれません。
せっかく映画を楽しみに来たのに「早く終わってくれ…」なんて気分になっては勿体ないですし…。
ストーリーも面白い映画になっていますので、2Dでも十分楽しめると思います。
総合評価
劇場版『ドラゴンボール超ブロリー』
me-houdai的 総合評価
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