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出典:映画.com
2019年4月26日(金)公開の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観た感想・評価です。
※途中まではネタバレ無しで書きますが、後半からネタバレだらけになります。まだ観ていない人はご注意ください
この映画はいきなり観ても意味が分からないところが多々あると思います。なので今回は事前に観るべき映画もピックアップしてみました。
そして今回は4DXで鑑賞してきましたので、そちらの評価も含めてレビューしていきたいと思います。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の前に観るべき映画
MCUシリーズ22作目となる今作。事前に全てのMCU作品を観ておけばベストですが、「そんな時間はない」という人や
「エンドゲームに大きく関わる所だけおさらいしたい」という人もいるかと思います。
(全作品みるならこちらを参考にしてみてください▶︎マーベル映画を観る順番)
ということで、エンドゲームを鑑賞する上で"絶対観ておくべき"、"観ておくべき"、"観ておいたほうがいい" 作品をピックアップしました。
ネタバレになるところは隠していますので、そこはネタバレOKの方のみ開いてみてください。
絶対観ておくべき
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』との二部構成になっています。
インフィニティ・ウォーの続きの話なので、この映画は絶対に観ておくべきです。
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観ておくべき
- アベンジャーズ
マーベルヒーロー達が集結する『アベンジャーズ』の第1弾。
多くの主要キャラが登場するこの映画は観ておくべき。
また、ストーリーに大きく関わるシーンがあります。
3つの石を手に入れるために、アイアンマン、キャプテンアメリカ、アントマン、ハルクが"ニューヨークの戦い"時点にタイムトラベルします。
- マイティ・ソー/ダーク・ワールド
『マイティ・ソー』シリーズの第2弾。
ストーリーに大きく関わるシーンがあります。
ソーの心情を知るためにもこの映画は観ておくべきです。
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観ておいたほうがいい
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファーストアベンジャー
キャプテンアメリカが誕生した経緯を知っておくと感慨深いものがあります。
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- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーを知る上で、この作品は観ておいたほうがいいです。
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- シビルウォー/キャプテン・アメリカ
『キャプテンアメリカ』シリーズ第3弾ですが、『アベンジャーズ』シリーズと同じくらいアベンジャーズヒーロー達が登場します。
ここから参戦するヒーローも多いのでチェックしておいたほうがいいです。
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- ドクター・ストレンジ
この映画に登場する"人物"や"魔術"については知っておいたほうがいいです。
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- アントマン&ワスプ
『アントマン&ワスプ』のエンディングがエンドゲームに繋がります。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の感想(ネタバレ含む)
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開されてから約1年…ついに決着の時が来ました。
というか1年空いたので「誰が消滅して誰が生き残ったか」という記憶が曖昧でした^^; 直前に『インフィニティ・ウォー』でおさらいしておくべきだったなぁ。
後で知ったのですが、オープニング・クレジットの所でアベンジャーズのキャラクターが次々と映し出されるシーンで、「生き残っている人はカラー」「消滅した人はモノクロ」で登場していたそうです。
ストーリーを簡潔にまとめるとこんな感じ↓
・サノスをソーが倒す
・タイムトラベルでインフィニティ・ストーンを集める
・ソウル・ストーンを手に入れるためブラック・ウィドウ死亡
・ハルクが指パッチンして消滅した人を復活させる
・過去からサノス来襲
・アイアンマンが指パッチンしてサノス軍を消滅させる
・アイアンマン死亡
・キャプテン・アメリカ過去に戻りインフィニティ・ストーンを元の場所へ
・キャプテン・アメリカ自分の人生を生きる
冒頭から絶望感
冒頭はサノスが指パッチンする数秒前。
家族と余暇を楽しんでいるバートン(ホークアイ)。今まですぐ傍にいた娘が、一瞬目を離しただけなのにどこにもいない…さらに振り向くと妻も息子もどこにもいない…
指パッチンのことを知らないバートンにとっては何が起きているか理解できないだろうし、草原に一人ポツンと残されているのが見ていてツライです。
トニー・スターク(アイアンマン)は宇宙船で漂流中。映画の予告編でも見たシーン。
もう会えないかもしれないペッパー宛にメッセージを残しているのが切ないです。
どうでもいいことですが、ここで地べたで眠ったトニーをネビュラが椅子に座らせてあげるのですが「地べたで寝たままのほうが楽そうだなぁ…」とふと思いました(^^;
ネビュラの優しさを表現したんですかね。でも座って寝るのって結構しんどい。本当どうでもいいことですが。
なんとか地球に生還できたトニーはガリガリにやつれているけど、これはCGかな?
役作りで痩せたのだとしたら凄すぎる…。
やっぱりキャプテン・マーベル最強
アイアンマンが宇宙を彷徨い酸素も尽きそう…もうダメかという状況を救ったのはキャプテン・マーベルでした!
先月映画を観たばかりのキャプテン・マーベル登場でテンション上がりました⤴︎身ひとつで宇宙を飛び回る姿が格好いいです!
「今回は私がいる」彼女が言うと説得力ありまくり。
映画後半でもキャプテン・マーベルが来たときの安心感は半端ないです。
サノスのパンチを顔面に食らってもビクともしない。
個人的にはピーター・パーカー(スパイダーマン)とキャプテン・マーベルの挨拶シーンが結構好きでした。
再会したニック・フューリーと会話しているシーンが無かったのは残念。
というか今回の映画ってニック・フューリーひとことも喋ってないような…。
4DXの風はいらない
宇宙にいるサノスを見つけ出したアベンジャーズ。
ここで筆者は4DXに邪魔されました。
顔にプシューッと風が当たるから思わず目を瞑ってしまい、一部シーンを見逃してしまいました😵
3Dメガネ越しでもコンタクトレンズが乾燥してしまうし、揺れとかニオイはいいけど風の演出はいらないなぁと思いました。
絶望から希望
インフィニティ・ストーンを取り戻そうとするアベンジャーズですが、サノスが2回使ったことにより石は消滅してしまっていた…
語り出すサノスに「お前もう喋んな」と言わんばかりのキレたソーが一撃で殺してしまいます。
誰も何も言わず、なんだか絶望的な雰囲気に…そこからストーリーは一気に5年後に。
量子世界に閉じ込められていたスコット・ラング(アントマン)ですが、たまたま通りがかったネズミによって無事に生還。
帰ってきたら5年経ってるし世界の半数は死んでるしで、まるで浦島太郎状態ですね。
しかしアントマンのおかげでタイムトラベルでインフィニティ・ストーンを集めるという希望が出てきました!
映画を見る前はインフィニティ・ストーンのひとつ「タイム・ストーン」で時を遡ったりするのかなーと予想していましたが、まさか量子世界を利用するとは!
装置を作るところは、トニー・スタークが天才すぎてバナー博士(ハルク)がポンコツに見えてしまいました(^^;
バナー博士も充分凄いんですけどね…
それにしてもアベンジャーズ最後にして、凶暴じゃないハルクと会話できる日が来るとは。眼鏡かけた和やかなハルクがツボでした。
一方でバートンがめっちゃ荒れてるみたい。「俺の家族は死んだのに何故お前なんかが生きている?」って感じで悪党達を次々と抹殺していってます。
ナターシャ(ブラック・ウィドウ)が直接会いに行き連れ戻しますが、二人の関係っていいですね。
映画中盤でソウル・ストーンを取りに行くのがこの二人なんですが、お互いに相手を生き残らせたい思いがひしひし伝わってきます。サノスがガモーラにした仕打ちと大違い。
ソーの姿にショック…
今作で残念過ぎたのが超デブになってしまったソー…。
MCUシリーズの中でも『マイティ・ソー』が一番好きな筆者としては、こんなだらけきったソーは見たくなかったです。
バトルロイヤルではあんなに格好良かったのに。覚醒した雷神様はどこへ行ってしまったのか…😭
でも最後にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面子と一緒に宇宙に旅立ったということは、2020年公開予定のガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3にソーも登場するのでしょうか?
次回作で元の引き締まった雷神様に戻ることを期待します。
でもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは個性的なキャラクターが面白さでもあるし、デブで陽気なキャラで登場する可能性大かな…。
MCUシリーズファンには堪らない展開!
ソーの姿にショックを受けつつも、ストーリーはすごく良かったです。
今回のアベンジャーズは3時間という長編ストーリーですが、タイムトラベルの話が面白すぎてあっという間に時間が過ぎました。
過去の時代に戻ったり、人物名もたくさん出てきます。MCUシリーズファンには堪らない展開ですね!
特に『アベンジャーズ』第1弾のシーンがふんだんに使われていて「あのシーンの裏ではこんなことが起きていた」と考えると胸熱です(ちょっと矛盾するシーンがありますが…)。
『マイティ・ソー/ダークワールド』のときのアスガルドにもタイムトラベルします。この時のソーの心情は辛過ぎますよね。巨体化したのとマヌケキャラっぽくなったのは納得いきませんが、気持ちは理解できます。
この2箇所のタイムトラベルどちらもロキが登場。喋るシーンはほとんどありませんが、ロキ好きとしては出てるだけでニヤリとしてしまいます。
後半で復活しなかったということは、インフィニティ・ウォーのあの時に死んでしまっていたのか…。ロキは「死んだ」と見せかけて「生きている」ことが多々あったので期待していたのですが。
スペース・ストーンの回収に失敗したトニー・スターク(アイアンマン)とスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)は、さらに時を遡り1970年のアメリカ基地へ。
ここで父親であるハワード・スタークと対面するトニー。かつての恋人・ペギーを見つけるスティーブ。
スティーブが「自分の人生を生きてみたい」と思ったのはここでの出会いも影響しているかもしれません。
スタン・リー最後の出演
昨年11月に亡くなられたアメコミ界の巨匠スタン・リー氏。
カメオ出演の撮影は間に合っていたそうで、今作が最後の出演になりました。
登場したのはアイアンマン&キャプテン・アメリカがタイムトラベルした1970年のアメリカ基地!
車に乗っている姿が確認できました。
後半はバトルメイン。4DXも本領発揮
全ての石を集め、ハルクが右腕を犠牲にした指パッチンで人々の復活に成功。
一件落着…と思いきや、ネビュラが過去の自分に捕らわれ入れ替わっていたため、過去のサノスが現代に来襲。
ここからバトルメインになり、4DXは揺れまくりです。
仲間が攻撃されるシーンでピンポイントの振動があったり、かなり迫力がありました。
でも「3時間ずっと揺れてたらきついなー」と心配でしたが、前半〜中盤は物語がメインで揺れは少なめ。
後半は激しかったけれど映画中に揺れや振動で気持ち悪くなるようなことはありませんでした。
建物を破壊されたことでハルクやホークアイ達が下敷きになり、アイアンマン、キャプテンアメリカ、ソーはサノスの強さに歯が立たず…
またしても絶望的な状況でしたが、ここで5年前に消滅した仲間達が続々登場!!
ドクター・ストレンジの魔術によって続々と仲間が出てくるシーンはこの映画の見どころですね。何度も見直したいくらい格好いい。
キャプテン・アメリカがソーのハンマーを使えたのは驚きました。そういえば『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で少しだけハンマーを持ち上げられてましたっけ。
ソー本人は喜んでるっぽいけど、ソーの特別感がますます失われていく…。
1年前のことですっかり忘れていましたが、『インフィニティ・ウォー』で「助かる方法は一つだけある」というようなことをドクター・ストレンジが言っていましたね。
タイムトラベルからの過去サノス来襲からの…アイアンマンの最期。これを全て見てきた上での言葉だったということでしょうか。
アイアンマンに対して「1」を指しているし、そういうことなんでしょうね。
涙腺が…
アイアンマンの指パッチンによってサノス軍は消滅。
しかしインフィニティ・ストーンの力に耐えられず、アイアンマンは死亡…。
ここと葬式シーンは涙腺崩壊しました。ペッパーと娘の気持ちを思うと…。
そしてインフィニティ・ストーンをそれぞれの時代に返しに行ったスティーブ(キャプテン・アメリカ)は帰って来ず。あたりを見渡すと老人姿のスティーブが。
70年前に氷漬けになった彼にとって、「自分の時代」はここではないんですね。
ペギーとダンスをするスティーブ。氷漬けになる前の約束を果たすことができたようです。
キャプテン・アメリカにとってはハッピーエンドになるのでしょうか。
アイアンマンとその家族にとってはバッドエンドすぎます。
完全なハッピーエンドにならないところもマーベル映画らしさと言えますが。
全体を通して面白かったです。予想を上回る展開と迫力のあるバトルシーン。見応えがありました。
ですが「これで完全にアベンジャーズが終わりかぁ…」と思うと寂しいというか、しみじみと感じ入るものがあります。
アベンジャーズの集大成。Blu-rayが出たら絶対買います!
総合評価
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』
me-houdai的 総合評価